· 

「中心」より「周縁」が熱い

「中心/周縁」という概念は文化人類学者の山口昌男が提唱したもので、中心ばかりに目を向けるな、周縁こそ多義的で豊饒性をはらんでいる、この周縁に目を向けるべきだという考え方です。

 

その後、中心と周縁の概念は大江健三郎などに引き継がれ、大きな注目を集めました。

 

現在は、何を隠そう「VUCA(ブーカ)」の時代と言われています。

Volatility(変動制)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ってVUCA

現代のカオス化した経済環境を指す言葉で、一言で言えば「予測不能な状態」。ここにコロナ禍によるパンデミックが加わったものですから、VUCAの予測不能な状態はより深まったと言えるでしょう。

 

 

そこで、注目されるのが「中心/周縁」の「周縁」なのです。

また、なにを言ってるのかわからないとクレームをいただきそうですが、しばしガマンを。

 

たとえば業界で言えば、サロンがあり、ディーラーがあり、メーカーがあり、といったのが業界の中心です。

その周縁に位置するのが、たとえばHPBのような集客サイトといった異業種からの参入組です。しかも業界の中心を尻目に非常に元気がいい、儲かっている、という現実があります。

 

 

なぜなのか?

その理由の大きなひとつが「データを制するものが現在と未来を制する」からです。巨大なGAFAの例を持ち出すまでもなく、現在のビジネスシーンのそれが現実なのです。

エンドユーザ―(カスタマー)の顧客情報(データ)は一元管理で収集・蓄積できるからです。それまではサロンが特権的に有していたそれらの重要な機能を巨大集客サイトに持っていかれてしまったわけです。

 

そして、それらの収集・蓄積したデータをさまざまに加工してビジネス展開・活用ができるからです。

まさに「周縁」に位置するゆえのビジネスの多様性・豊饒性、つまり豊かな可能性を享受している例なのです。

 

逆に、「中心」に位置するビジネスは、そのあり方、ビジネスの提供の仕方を変えない限り、なかなかシンドイ。

 

他の業界の例で言えば、たとえば自動車業界。従来の自動車メーカーなどの既存プレイヤーではなく、あっという間にトヨタの企業価値を超えたテスラをはじめ、自動運転やロボタクシーなど巨大IT企業の草刈り場の様相を呈するようになってくると言われています。

 

どうしてそうなるのか。

「業界の壁が崩壊するから」です。

 

あくまでも「周縁」に位置する企業の豊かな可能性です。

 

 

さて、現在MASAサロン経営研究所は理美容業界の「周縁」に位置する企業とさまざまな情報交換を行っています(HPBではありません)。いかに、サロンへと事業機会を発掘・提供できるかを探っています。方向性は共有できていて、あとは実践での詰めの作業です。その企業とは一部上場企業です。決まれば行動は早いです。

 

 

今後を楽しみにお待ちください。