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【広告コピーライティング講座】 その1「韻を踏む」

 

 世が世です。カミュの『ペスト』が売れているようですね。

しかしペストの主題は病原菌ではありません。

「言葉」・・その感染力はすさまじい。

言葉こそ感染源であると著者はいうわけです。

「ペンは剣よりも強し」

「はじめに言葉ありき」

「言葉は言霊」

 ・・・・・

 

ということで、人を生かしもし殺しもする圧倒的力を持っている「言葉」。

この言葉を使いこなして“あなたのこころをわしづかみ”

広告コピーとして

「おおいに」「応用」して「みよう」(と今回のテーマである「韻を踏む」をさっそく実行しています)ではありませんか。

 

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記念すべき今回は第1話として「韻を踏む」

同じ言葉や、同じ母音や母音を持つ言葉をくりかえし使うことによって、独得のリズム感が生まれ、いったん目にする(というより耳にする)と、頭にこびりついて離れません。

そんな魔法のような、言葉のテクニックが「韻を踏む」です。

 

 

まず例を挙げます。

 

プラトン、ニュートン、ヒノノニトン(CM

 

ウワサの床屋 裏ドーリー

ソーリー ソーリー ヒゲソーリー

アイアムソーリー ヒゲソーリー

 

(別バージョン)

アイアムソーリー ヒゲソーリー

マスク配るの 安倍ソーリー

 

 

・・どうですか、一度目にしたら(いや、耳にしたら)忘れられないですよね。

 

 

ダジャレ感が過ぎるというのであれば、ちょっと格調高く文学的にもやってみましょう。

 

「人間が人間として生きている

ブドウがブドウの木であるように」

 

「ゆりかもめゆるゆる走る週末を

漂っているただ酔っている」

(以上、俵万智)

 

この言語感とリズムが頭から離れませんよね。

そういえば冒頭にあげたカミュの別の小説『異邦人』では、主人公の名はムルソーMeursault。「死ぬ」meursと「太陽」soleilを組み合わせた韻を踏むというネタばらしがあります。

 

 

というわけで、いよいよ本題。

そんな強烈な効果のある「韻を踏む」コピーを考えてみましょう!

 

 

「トレンドにあなたらしさをブレンドします」

―「トレンド」と「ブレンド」で韻を踏んでいます。

 

 

「個性ひきたつヘアスタイルで、あなたのライフスタイルきわだつ」

―「ヘアスタイル」と「ライフスタイル」に加えて「ひきたつ」と「きわだつ」も欲張って使用。

 

 

 

お使いになるのは自由です。お店の個性に合わせてアレンジしてみてください。

ただ、無意味なダジャレはかえって薄っぺらに思われてしまいます。

また、せっかくのリズム感が失われてもいけません。

 

要注意です!

やはりプロの力が必要・・と思われる方はご一報ください。