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2020年の理美容市場は前年度比92.7%の1兆9700億円

2020年度「理美容の市場規模」(矢野経済研究所)
2020年度「理美容の市場規模」(矢野経済研究所)

矢野経済研究所による、いつもの理美容市場規模が発表されています。(4/15

それによりますと、2020年度の理美容市場規模は、事業者売上高ベースで19,700億円(前年度比92.7%)で、これは前年度より1553億円の大幅な減少となりました。

 


2020
年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、4月に政府から緊急事態宣言が発出されたことにより、社会活動や経済活動が制限されるなど景気が急速に減退しました。5月の緊急事態宣言解除後は、政府による段階的な経済活動活性化政策により、一部回復の兆しはみられたものの、新型コロナウイルスの再拡大懸念の広がりにより、先行き不透明な状況が続いています。


理美容業界においてもコロナ禍により顕著な影響を受けており、感染拡大への不安が続くなか、消費者の巣ごもりやセルフカラー需要増、来店間隔の長期化が進み、依然として厳しい状況が続いており、2020年度の市場規模は大幅に減少する結果となりました。

次年度の2021年については、「コロナ禍の影響に関しては、2020年よりは若干でも改善することを前提とし、Withコロナ時代に即したサロン経営が定着すると見られることから、2021年度の理美容市場規模は、事業者売上高ベースで2兆1,052億円(前年度比106.9%)、このうち理容市場が6,232億円(同105.8%)、美容市場が1兆4,820億円(同107.3%)になると予測する」ということです。

 

とはいえ、国内理美容市場は、少子高齢化進行と出生率低下などによる人口減少で、市場規模は縮小が続く見通しであることに変わりはありません。さらに、今回のコロナ禍に嫌気して、経営者の高齢化が進んでいる一方で後継者不在が8割もある理美容業界は、今後、廃業あるいはM&Aなどで淘汰・再編のひときわ大きな波が襲ってくるでしょう。