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美容と論語

『論語』ってご存知ですか? 読まれた方はいらっしゃいますか?

私にとって『論語』は座右の書です。

『論語』は優れた人生指南書であるとともに第一級のリーダーシップ論の書でもあります。

2500年もの長い間読み継がれてきた、聖人孔子とその弟子たちによる問答集ですが、この『論語』こそ閉塞感が漂う今の美容業界にふさわしい書と考え、そのエッセンスを美容経営流に読み返してみたいと思います。

 

「速(すみや)かならんと欲する毋(な)かれ。小利を見ること毋かれ。速かならんと欲すれば則ち達せず。小利を見れば則ち大事成らず。」

 

―(孔子の高弟である子夏がある町の取り締まりとなって政治のことをおたずねした。それを受けて孔子が答えた。)「早く成果をあげたいと思うな。目先の利益に気を取られるな。早く成果をあげたいと思うと成功しないし、目先の利益に気を取られると大事は成し遂げられない」―

 

まさに現在の状況にぴったりの言葉だと思います。

消費税増税に売上減に陥っているところに、さらに新型コロナウィルス感染拡大が追い打ちをかけてきました。菅政権の頼みはワクチン接種しかないようですが、それにしてもワクチンの供給遅れや緊急事態宣言の度重なる発令で、経済は疲弊しきっています。

まったく将来が見通せないなか、経営者は不安と焦燥に駆られています。

 

だからといって、不安を解消してくれるような甘い言葉に誘われて、よく考えることなくそんな言葉にすがってしまう。そして貴重な資金まで投入する。

そして、目先の利益や儲け話にもすぐに飛びついてしまう。

 

これを厳しく戒めているのですね。

大事をなそうとするには、軽挙妄動を慎み、脳みそに汗して考えに考える。

そして、こういうときこそ原点、つまり経営の原理原則に立ち帰ってみることが重要です。

それが遠い道のりでも、結局は成功への道なのでしょうね。